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QuadTone RIPでプリント

ふだんあまりブログを更新していないので、気分が乗っているうちに続きを書いてしまいましょう。(笑)
QuadTone RIPでプリントする手順はいつものプリントと同じです。
Photoshopなどでモノクロ写真のデータを開き、用紙サイズなどを設定して、インストールしたQuadTone RIPのプリンタドライバで印刷するだけです。
今回はそのあたりをMac、PM-4000PX、Photoshop CSの組み合わせで説明します。


1. カラースペースの設定

Photoshop CSのカラースペースの設定は、グレーをGray Gamma 2.2にします。RGBやCMYKについては普段使用している設定のままです。
グレーのガンマは、従来Macは1.8でしたが、最近主流になっているAdobeRGBやsRGBはガンマ2.2で、液晶などのモニタも2.2が基準になっているそうなので、2.2にしたほうがよいようです。このあたりはGoogleで検索すると、いろいろ情報が得られます。
photoshop-color.png

2. モノクロ写真の用意

元ネタはフィルムをスキャンしたもの、デジタルカメラで撮影したものでもなんでもよく、カラー→モノクロ化、トーンや焼き込みなどレタッチします。カラー写真のモノクロ化はいろいろな手法があり、ここでは端折りますがblack and white conversion をキーワードにしてGoogleで検索すると、これも情報が得られます。
完成したものを複製して(イメージ>複製)、カラーモードをグレースケールに変換します(イメージ>モード>グレースケール)。
※ここではモノクロ写真のデータをグレースケールに変換していますが、AdobeRGBやsRGBのままでも印刷できます。

3. 印刷設定

Photoshop CSのプリントダイアログで、用紙サイズ、カラーマネジメントを設定します。
ソースカラースペースはドキュメントのGray Gamma 2.2を、プリントカラースペースは変換しないを選択します。
photoshp-print.png
プリントボタンをクリックすると、プリンタの設定ダイアログが表示されます。
プリンタのプルダウンメニューでインストールしたQuad2200を選択します。
印刷設定のプルダウンメニューは、まずQuadTone RIPを選択します。ここで、用紙別のプロファイルや品質などを設定します。
qtr-print-1.png
ModeはQuadTone RIPのままにします。QuadTone RIP Calibrationにすると、プロファイルを作成するモードになります。
Curve1のプルダウンメニューからプロファイルを選択します。いくつかの用紙別にcool、coolSe、sepia、warmなどが用意されており、それぞれ冷黒調、冷黒調+セレニウム調色風、セピア調、ウォームトーンに仕上がります。
qtr-print-2.png
これらのうち、warmがブラックとライトブラックのみで印刷するプロファイルなのですが、シアンやマゼンタを使わないのでニュートラルな白黒になると思いきや、かなり強いウォームトーンになるのです。これは黒インクが3種類あるPX-5500などでも同じだそうで、ニュートラルな白黒にするにはどうしてもシアンやマゼンタを使わざるを得ないようです。PX-5500などはその辺をほぼ完璧にチューニングしてあるのでしょうね。
ニュートラルな白黒にしたい場合は、coolとwarmを50:50前後でブレンドするとよいです。
qtr-print-3.png
プロファイルを2〜3種類選択してそれらの色味をブレンドすることもできます。Split-Tone Curve Blendingにチェックマークを入れると、ハイライト、ミッドトーン、シャドウそれぞれの色味を調整できます。
その他、紙送りの方法(Paper Feed)や解像度(Resolution)、印刷速度(Speed)、インク量制限(Ink Limits)などを調整できます。
Resolutionは2880dpiも選択できますが1440 Superで十分で、Speedは遅くなりますがUni-directionalにするとスジ状のムラが出にくくなります。
次に、印刷設定のプルダウンメニューでプリンタの機能を選択し、用紙種別(Media Type)を設定します。
qtr-print-4.png
マット紙に印刷する場合は、プロファイルをUC-EEnhMatte-*、Media TypeをMatte Paperにすると、おおむねよい結果が得られます。インクジェット専用ではない水彩紙などを使う場合でシャドウがにじむときは、Ink Limitsを-10〜-25くらいに設定するとよいです。
光沢紙、半光沢紙に印刷する場合は、プロファイルをUCpk-EPremSemiGloss-*、Media TypeをPremium Glossy Photo Paperあたりにするとよいようです。

4. 印刷

あとはプリントボタンをクリックするだけです。

次は、プロファイル作成です。 To be continued…

カテゴリー: デジタル写真 タグ:
  1. 2007 年 4 月 30 日 20:04 | #1

    お邪魔いたします。
    Macintosh版だとプリンタとして組み込まれるので一気通貫で作業できて楽そうですね。WindowsだといちいちPICTで保存しなければならないので、修正のたびに戻らなければならず、結構面倒です。
    ところで、curve blendingですが、あまり試したことはないのですが色のキレはいまいちになるように感じます。

  2. 2007 年 4 月 30 日 21:17 | #2

    コメントありがとうございました>ユキヒロさん
    MacOS XはUNIXがベースで、CUPSやGimp Printの技術がほぼそのまま使えるので、プリンタドライバとして作ることができたのだと思います。
    curve blendingの色のキレがいまひとつ、というのはあまり気になりませんでした。
    使っている用紙が画材紙や水彩紙がほとんどなので、テクスチャやインクのにじみで目がだまされていたのかも?しれません。
    発色のいい純正紙やピクトリコの用紙だと、目立ちそうですね。

  3. 2007 年 4 月 30 日 21:21 | #3

    ちょっと補足を。
    Split-Toneを試したときは、純正ドライバでプリントしたときの色転びのような感じになって、これはイマイチだなぁと思いました。
    coolとwarmを選んで、比率をハイライト100:0、ミッド50:50、シャドウ0:100なんて極端な設定にしたせいかもしれませんが。。。

  4. 2007 年 4 月 30 日 23:53 | #4

    まったく面識のないかたなのですが、
    http://zatu100.guntama.net/quadtone_rip.html
    というページも見つけました。なかなかディープで面白い内容です。

  5. 2007 年 5 月 1 日 00:34 | #5

    私も昨日くらいに見つけたんです、そのページを。
    なかなか面白いですよね。
    モノクロプリントではありませんが、QuadTone RIPでCMYK分版という発想がユニークだと思いました。
    また、カラーインクの代わりに全色黒インクとグレーインクに置き換えてしまう荒技もなかなか。
    キヤノンの旧型プリンタは、カートリッジにICチップがついていないので、同じことが簡単にできるようです。横木安良夫さんのブログで紹介されていました。
    http://alao.cocolog-nifty.com/the_eye_forget/2007/02/post_20f5.html

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