昨日の方法では、プロファイルのインストールには成功するものの、いざ印刷しようとするとプリンタが全く無反応のまま印刷できない、とのご指摘をいただきました。
昨日はインストールの方法を見つけたことで安心しきってしまい、印刷できるかどうかまでの確認をしていませんでした。。。スミマセン。
これを解決する方法がわかりましたので、説明いたします。
UNIXコマンドがいくつかと、テキストエディットでのファイル編集の両方が必要になるので、やや面倒です。
2007.6.15追加
文中、テキストエディットを使ってファイルを編集する説明がありますが、/private/etc/cups フォルダを変更する権限がないために、ファイルを保存する際にエラーが出ることがあります。その場合は一旦デスクトップなどに「別名で保存」し、元のフォルダへドラッグ&ドロップしてください。認証パスワード(Macを一人でお使いであれば、管理者であるご自分のパスワード)を入力することで、ファイルを上書きできます。
フリーウェアのmiエディタであれば、エラーなしで保存できるようです。
※UNIXのviエディタを使えばテキストエディットは不要なのですが、すべてコマンドで操作するエディタなので独特の使い勝手になっています。もしご興味があればお試しください。
昨日の記事では手順3の最後のところで「手順2で追加したプリンタは不要になるので、削除してもかまいません」としていましたが、これは削除しないでおいてください。もし削除してしまった場合は、再度手順2で同じプリンタを登録しなおします。
1.printers.confの編集
ターミナルで、まずスーパーユーザーの状態になります。PPDファイルを編集したときと同様に、suコマンドを使います。
次に、cdコマンドで /private/etc/cups のフォルダに移動します。
cd /private/etc/cups
ここで、lsコマンドでフォルダの中身を確認します。
:
printers.conf
printers.conf.O
:
この printers.conf というファイルが、cups(UNIXの印刷システム)で使うプリンタの情報を格納しています。これをviエディタかテキストエディットで編集します。
viエディタであればこのターミナル上で編集できますが、テキストエディットで編集するには、まず chmod コマンドでこのファイルの属性を変更する必要があります。
chmod 777 printers.conf
次に、Finderに戻って(DockのFinderをクリック)、printers.confのあるフォルダを開きます。コマンド+シフト+G で /private/etc/cups を入力します。
printers.conf のアイコンを、テキストエディットにドラッグ&ドロップして開きます。
:
<Printer ○○○-1>
Info ○○○-1
:
DeviceURI usb://EPSON/○○○?serial=L86020305221
:
<Printer Quad△△△>
Info Quad△△△
:
DeviceURI //dev/null
:
Quad△△△の DeviceURI が //dev/null、すなわちプリンタに接続されていない状態になっています。
このために、印刷しようとしてもプリンタにはデータが送られないのです。
ここに、○○○-1のDeviceURIの行をコピー&ペーストして、printers.confを保存します。
serial=…というのは、プリンタ固有のシリアル番号です。
これで設定ファイルの編集は終わりです。
ただ、このままでは、現在稼働しているcupsのシステムにはその設定が反映されません。
次の手順で、設定を有効にしてやります。
次に、cdコマンドで /private/etc/cups のフォルダに移動します。
cd /private/etc/cups
ここで、lsコマンドでフォルダの中身を確認します。
:
printers.conf
printers.conf.O
:
この printers.conf というファイルが、cups(UNIXの印刷システム)で使うプリンタの情報を格納しています。これをviエディタかテキストエディットで編集します。
viエディタであればこのターミナル上で編集できますが、テキストエディットで編集するには、まず chmod コマンドでこのファイルの属性を変更する必要があります。
chmod 777 printers.conf
次に、Finderに戻って(DockのFinderをクリック)、printers.confのあるフォルダを開きます。コマンド+シフト+G で /private/etc/cups を入力します。
printers.conf のアイコンを、テキストエディットにドラッグ&ドロップして開きます。
:
<Printer ○○○-1>
Info ○○○-1
:
DeviceURI usb://EPSON/○○○?serial=L86020305221
:
<Printer Quad△△△>
Info Quad△△△
:
DeviceURI //dev/null
:
Quad△△△の DeviceURI が //dev/null、すなわちプリンタに接続されていない状態になっています。
このために、印刷しようとしてもプリンタにはデータが送られないのです。
ここに、○○○-1のDeviceURIの行をコピー&ペーストして、printers.confを保存します。
serial=…というのは、プリンタ固有のシリアル番号です。
これで設定ファイルの編集は終わりです。
ただ、このままでは、現在稼働しているcupsのシステムにはその設定が反映されません。
次の手順で、設定を有効にしてやります。
2.cupsdの再起動
cupsを制御するcupsdというデーモン(バックグラウンドで動作するプログラム)を再起動します。これはバックグラウンドで動作しているので、コマンド+Q で終了してもう一度ダブルクリック…ということができません。
ターミナルでこのcupsdのプロセスIDを調べて、そのプロセスを再起動してやります。
ps コマンドでプロセスIDを調べます。
ps -x | grep cupsd
すると、
185 ?? Ss 2:01.58 /usr/sbin/cupsd
4184 p1 R+ 0:00.00 grep cupsd
などという結果が返ってきます。この /usr/sbin/cupsd の先頭の数字(上の例では185)がプロセスIDです。
このプロセスを再起動するには、killコマンドに-HUPオプションをつけます。
kill -HUP 185
しばらく待つと、cupsdが再起動します。
ターミナルでこのcupsdのプロセスIDを調べて、そのプロセスを再起動してやります。
ps コマンドでプロセスIDを調べます。
ps -x | grep cupsd
すると、
185 ?? Ss 2:01.58 /usr/sbin/cupsd
4184 p1 R+ 0:00.00 grep cupsd
などという結果が返ってきます。この /usr/sbin/cupsd の先頭の数字(上の例では185)がプロセスIDです。
このプロセスを再起動するには、killコマンドに-HUPオプションをつけます。
kill -HUP 185
しばらく待つと、cupsdが再起動します。
3.プリンタ設定の確認
QTRのフォルダに戻って、DiagnosticScriptをダブルクリックします。
このスクリプトは、インストールしているプリンタの設定やQuadTone RIPのプロファイルの情報を提示してくれます。
ずらずらとたくさん表示されるので、上の方にスクロールして戻って、
:
**** Printer Info ****
:
device for Quad△△△: usb://EPSON/○○○?serial=L86020305221
:
となっていれば成功です。
このスクリプトは、インストールしているプリンタの設定やQuadTone RIPのプロファイルの情報を提示してくれます。
ずらずらとたくさん表示されるので、上の方にスクロールして戻って、
:
**** Printer Info ****
:
device for Quad△△△: usb://EPSON/○○○?serial=L86020305221
:
となっていれば成功です。